わかっちゃいるけど、罪悪感。
避妊/去勢手術について。

日本のサイトをぐぐってみました。
日本では行政が猫の不妊手術を奨励し、補助金を出す場合も増えているそうです。
格差はあるものの、獣医医院での避妊手術は2ー3万、去勢は1ー2万位だそうですが、避妊に5千円、去勢に3千円程の補助がもらえる可能性があるそうです。

さて、アメリカでは。。。
領収書を見てみました。請求では、去勢(オス)が、外科医代や麻酔代、準備代等で日本円で合計2万円位だそう。
避妊(子宮摘出)では、3万円位でした(これ自体は日本とほぼ一緒)。

2万x3匹のオス、3万x3匹のメスで、15万位の額です(これ、数字のみ)。

実際は、避妊/去勢のパッケージ料金ってものがあります(まるで旅行ツアーみたい)。
避妊が約1万5千円、去勢が約5千円です。これは、獣医さんの値段で、特別な割り引きは入ってはおりません。

日本と比べると、かなり割安ですねぇ。これは、社会全体が「猫は不妊すべき!」との風潮があり、社会自体(この場合、獣医師)が協力的なせいかな。

この他、シェルター等で、割り引き券をくれたりします。今回はそれも頂き、ついでに獣医さんでの「不妊日スペシャル」割り引きも加わり、こちらに実際に来た請求は、6匹の猫全員で3万円程でした。

社会の風潮と書きましたが、それをついでにちょっと。
シェルター等では、養子縁組に出す前に、すでに避妊手術を済ませてからにしてあります。引き取り手は、避妊手術を施してあげる必要が無いし、逆に言えば避妊していない猫を貰う選択肢も無いわけです。費用は養子縁組代(約1万円)にそれが含まれています。

先日行った掘っ建て小屋完成パーティでのお客さんたちのくちぐちのコメントでも、「不妊手術は早くしなさい!」でした。
もう、それが当り前の世界で、考える事さえしない感じ。

不妊手術には、利点がたくさんありますね。

たとえば、病気の予防。婦人科系の病気予防には、かなり○だそうです。
子供を産みすぎると寿命が短くなるそうですが、それも防げます。
オスの生殖器系の病気も、かなりの確立で防げるそうです。

そのほか、性格が大人しくなる。発情しないので、夜鳴きやスプレー行為も避けられる。

むやみに猫が増えないので、せっかく生まれた命を終わらせる行為も減る。
いくらシェルターが頑張っても、増えれば増えただけ里親を探せるわけでもない。猫たちは動物実験に使われたり、ガス室送りにされたり、日本では三味線にされたりするのも減らす事ができる。

では、欠点はあるのか?

まずは私達の6匹ですが、半野性猫。大人しくなったら、獲物の捕獲もあまり期待出来ないでしょう。ということは、人間に頼る生活のみの選択しかなくなるのかな?
もし、天敵や外敵が現れたら。。。戦うだけの気力や本能が残されている?

太りやすくなるという欠点もあるようです。これは、運動量の変化にも伴っているのでしょう。太ったら、獲物の捕獲と外敵への対応も鈍くなります。

「猫は室内で飼うもの」と、決めてしまえば楽なのかもしれません。でも、猫は狩猟動物です。獲物を捕獲するのが本能なのに、それを奪っても良いものか。
私達のように、外で面倒見ているのに不妊してしまったのがいけないのかもしれませんが、実際に「キャッチ&リリース」という(釣りみたい)プログラムがあり、野生猫を捕まえて手術し、そのまま同じ場所に離すという事も、獣医さんたちはしているそうです。
ということは、シェルターにいるだけではなく、本来の外にいる野生/のら猫で、本能をぬかれた猫達が、以外とたくさんいるという事でしょう。
こういう猫にとって、猫を増やさないという視点では、不妊は必須かもしれません。でもまたこういう猫にとってこそ、野性味や本能を残しておかないと、生き残りに苦労する場合も大きいのではないでしょうか。

また、私がとても罪悪感を持っていることは、自然の生殖という能力を奪ってしまった事です。
もし、人間よりも大きな存在がいて、人間をコントロールしようとか、人間が飼われていて、その存在が「人間種は増殖しすぎている。避妊しないと、大変な事になる」と、わけもわからないうちに捕まえられて、子宮を取られたり睾丸をぬかれたりしたらどうか?
実際にある人間の不妊手術は、人間の選択肢に寄るもの。避妊行為も、人間の選択肢で行われている(また推奨されている)ものです。親が無理にしたわけでもないし、社会が勝手にしているわけでもない。人間の尊厳だからでしょう。

では、猫に尊厳はないの?
たぶん、ないのでしょうね。人間が世話をしなければいけない限り、人間がコントロールしている限り、尊厳なんて権利や自由は無いのかもしれません。

でも、果たしてそれで許されていいものなのか?

ここで、私は罪悪感を持ってしまうのです。あの可愛い子猫達は、子供を産む事が一生出来ないわけです。猫母は、祖母の気分にもなれないわけです。
猫たちは、出産や授乳や、子育ての権利を奪われてしまったのです。

私達人間のせいで。。。。。

わかってはいるんです。これしか方法が無かった。
でも、罪悪感から抜けきることが出来ないでいます。

猫たちを見ると、胸が締めつけられます。ごめんなさい、という気持ちでいっぱいなのです。。。。。
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by nekojita6 | 2006-03-01 12:45 | 猫story
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